A型授産施設と施設外就労について

 A型授産施設だからといって、働くことに関しては普通の会社と大きな意味の

違いはないと思います。ただ働く場所によって二通りに分かれる点が違うところ

だと思います。

 最初にその施設内の労働が挙げられます。適当な言い方がないのですが

「施設内就労」と施設がよその会社や組織の仕事を受注してそこで働く

「施設外就労」というのがあります。この施設外就労ですが最近はどこの

事業所でも受けているようです。理由としては「施設内就労」の仕事の単価は

極めて低く、これだけやっていると補助金抜きでは利用者の賃金が払えないから

です。それで最近は多くの事業所が収益の見込める施設外就労に手を出している

のが現状です。

 私がいた施設でも施設外就労をやってました。ちょうど施設を運営している

会社の隣に冷凍倉庫をやっている会社があり、そこの仕事を請負ってました。

その冷凍倉庫は氷点下27度という極めて寒い極寒の世界です。その極冷の

環境で働くのです。しかも物を砕いたり切ったりする機械があり極めて危険な

作業環境だったのです。障害者だからといって、優しい仕事ではないですね。

却って過酷な仕事といえます。

 逆に施設内就労の人はどうだったというと、午前中は健康ランド店舗の

清掃、午後は私がいた頃はスクラップの解体の仕事、後にボールペンの組み立て

をやりました。でも実際思いました。「こんな仕事して、仕事をさせていくら

儲かるの?」と疑問に思いました。すぐにはそう思わなかったのですが、この

ように考えるのに時間はかからなかったと思います。健康ランド内の掃除も

3人ぐらいいれば十分間に合うのに、10人以上も使って掃除するのです。

はっきりって意味があるのか?甚だ疑問に思いました。